ToHeart2 XRATED



Leaf official
@Leaf

AVG(ビジュアルノベル)
税込9,240円
2005/12/09発売
原画:みつみ美里、甘露樹、カワタヒサシ、なかむらたけし
シナリオ:三宅章介、菅宗光、枕流、まるいたけし

ヒロイン:
柚原このみ
向坂環
小牧愛佳
十波由真
笹森花梨
草壁優季
ルーシー・マリア・ミソラ
姫百合珊瑚&瑠璃
久寿川ささら
主人公:
河野貴明


To Heart 2 XRATED 通常版
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Getchu.comの紹介


□初感

 とにもかくにも俺がエロゲ三昧に突入した記念作です。恋愛ゲームで全員攻略したのなんて何年ぶりかという。それくらいレベルの高いライターさんが揃っています。内容に関してはPS2版準拠の萌えゲームですのであんまり語ることもないんですが、 ささらシナリオのみは18禁オリジナルということでなかなか毒の強いものになってますね。俺のお気に入りはこのみ、草壁さん、珊瑚です。

□柚原このみ

 分類上は幼馴染キャラですが、むしろ妹です。無条件に可愛いです。添い寝とかもうね、最高なんですけど。不満なのは環に対する態度です。環はこのみにとって最大の敵でしょう。せっかくコンプレックス持つなら突っかかっていってくれないと。ちゃるとよっちもさあ、フェラとか教える前にこのみのためになんかやろうよ。出てきただけで空気キャラじゃないですか。ハーレム風味のノーマルエンドもひどい。あれ、事実上このみの敗北宣言ですよ。

□小牧愛佳

 シナリオは面白かったです。初々しい二人のやり取りは確かに良かった。でも愛佳は受け付けない。この子は体を許してさえ、貴明のことを信用しませんねえ。郁乃のほうが可愛い。

□十波由真

 枕さんのシナリオではこっちのほうが好みでした。お嬢様駆け落ち話と眼鏡っこジレンマの複合技。これくらい振幅があると楽しいですね。由真の夢に関してはまあ言わしとくかという感じですが、本音は可愛いお嫁さんなんだから問題なしです。

□笹森花梨

 花梨は俺けっこう好きです。笑いながらやってました。ウザさとぎりぎりのとこなんで、ルート決定したらも少し普通の恋愛へのこだわりネタは入れて欲しかったかな。デートの密度も物足りないし、あそこで心霊写真は余計だなあ。
  さて、花梨の趣味は女の子としちゃ確かに特殊かもしれません。けどね。超常現象好きって全世界にいるわけだし、ネットワークもあるでしょう。距離さえ問題にしなきゃ同好の士なんていくらでも見つかるんですよ。花梨の悩みって結局、オタが恋愛していいのかって話で、ことさらに言うほど特別なことじゃないですよね。趣味に理解のある恋人見つけるのは大変。

□草壁優季

 草壁さんキタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━!! 草壁さんかわいい、草壁さんかわいい、草壁さんかわいい。よもやこんな伏兵がいようとは。このみとタマ姉の包囲網の中でよくこんな出会いが成立したよ。転校初日からすでに出来ている二人を見て、このみとタマ姉がどうすんのかがすげー気になります。さすがにシナリオ分量的にもうちょっと積み重ねがないと、経ってる年数が埋まらない気もしますけど。本当に面白いのはあの後です。このみもタマ姉も絶対この子とは仲良くできないはず。

□向坂環

 これはなんか明後日の方向いっちゃったなあ。3人娘が面白かったくらいで、シナリオ的には山もない感じなのですが、うーん。ちょっと簡単に納得しすぎじゃないですか? 貴明もただ流されているだけだし。やっぱタマ姉って脇にいてこそ光るキャラだと思います。しかし葱に後ろを奪われた貴明には同情するよ。女の子苦手にもなるわな。

□ルーシー・マリア・ミソラ

 かなり良かった。お姫さまキャラですね。夕方や夜の背景と相まって独特の雰囲気を出してますし、ここまで共通できていた春休みのパートを丸々書き直してるのもいい。統括をやってる三宅さんの強みですが、レギュラーキャラを上手く使ってるし、きちんと異種族間の恋のお約束もやってくれたしね。こっちで花梨の株が上がるってのはすごく納得。終わりも救いがあって良かったです。おねティを思い出しました。

□姫百合珊瑚&瑠璃

 最初からダメだろうなとは思ってましたが、初期プロットの、姉妹同士でどっちを取るかのお話で分岐してくれたほうが、たとえ不幸なお話でも俺は良かったです。中村さんの絵も台詞回しも良くて珊瑚も瑠璃もむちゃくちゃ可愛いんですよ。だから途中はすごく楽しかった。この二人、このみ以上に妹。結局恋を知らないお子様なんですね。なのでエロを加えたことでシナリオが180度変わってしまった。これはエロいとか以前にまずいですよ。気持ち良ければそれでいいなんて。双方に保護者がいないのも考えものだよなあ。

□久寿川ささら

 製作者の意図通りささらを最後に解いて終わり。とにかく長い。Fateの桜ルートなみに辛かった。レギュラーキャラ総出演とか面白い小ネタを各所に配置してるのですが、途中で忘れてしまいますよ。まーりゃん先輩も霞んでしまう。三宅さんはほんとマリみて好きだなあ。風評で聞いてた程悪くはなかったですが。
  シナリオは2部構成かな。ささらの支えになることを貴明が引き受けるまでが前半。そのやり方が稚拙なために世の中と折り合いがつけられない後半。山場が二つあるなら18禁追加キャラとしてエロシーンも二つ入れてくれ。宝探しの後で突入してもいいじゃん。
 ささらは一見クールだけど実は甘えん坊という性格だけで普通にかわいいじゃないですか。けど、全年齢ゆえに出せなかったこのゲームの毒を、全部一人で引き受けちゃった感じがあるんですよね。タマ姉に対抗心燃やすとことか、タマ姉が告白できずに悶々とするとか、これはこのみシナリオでやらなきゃいけないことじゃないですか。実は友達いないネタとかは花梨あたりでやるべきだし、世界を敵にしての愛の逃避行はるーこが背負うべきもんだよなあ。雄二とではなくても他の男子と女の子を取り合う展開もどこかで起こるべくして起こることだし。何重のテーマを押し付けられたささらは親(製作者)の要望のせいで壊れちゃってるわけですよね。うーん。ラストもまあ納得。ひとりのキャラとして立ってないささらは貴明とあのまま虚構の箱庭では幸せにはなれんってことなんでしょう。
 言われている通り貴明が鈍感でものすごく苛々するわけですけども、高校生の時なんて実際こんなもんだよなというか、憧れが現実になるのが恐ろしいってのは理解できるし。貴明を俺はとても笑えないです。逆に後半は暴走しすぎというか、人の迷惑考えてくれと思う。まーりゃん先輩は大人ですねえ。

□まとめ

 これだけ攻略キャラがいれば、貴明の性格が破綻するのはある程度目をつぶるとしても。培った人格にはやはり意味があるわけです。貴明の女嫌いの原因がタマ姉にあるわけですから、本来ならタマ姉こそ真のヒロインであってもいいんですが、タマ姉と離れている間にずっとこのみをサポートしながら育ったために貴明はいいお兄さんのポジションには無理なくつけるようになってるんですね。なので、このみや姫百合姉妹、郁乃を相手にしてる貴明には安心感がある。逆にタマ姉やささらはやっぱりね、貴明には荷が重いというか、付き合ってもお互いがダメになるだけだなっていう印象。

□評価

 70点。 個別シナリオ毎にお話が違うのでゲーム全体で統一された何かを見つけるのは困難。無印東鳩にはまだ語るべきものもあったのですが。でも、各シナリオは楽しかったですし、絵、システム、音楽も文句なくいいので。


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